Shopifyで予約販売や再入荷通知の仕組みを導入したいとき、選択肢となるアプリは一つではありません。「PreOrder Globo | Back in Stock」は、世界的に導入実績の多い予約販売アプリの一つで、予約販売と再入荷リクエストの両方を1つのアプリでまかなえる点が特徴です。
この記事では、PreOrder Globo | Back in Stockの機能・向いているケース・注意点・料金プラン・セットアップ手順を、小売EC事業者の視点で詳しく解説します。欠品や入荷待ちが発生しやすい商材を扱う店舗ほど、予約販売・再入荷通知の設計次第で売上機会の取りこぼしを大きく減らせるため、機能の理解だけでなく運用面まで含めて確認していきます。あわせて、同じ予約販売・再入荷通知の領域にある他のアプリとの違いにも触れ、自社にとってどのアプリが最適かを判断できる材料を提供します。機能の一覧だけでは見えにくい、実際の運用フェーズでのつまずきポイントについても具体的に取り上げていきます。
予約販売・再入荷通知の設計をまとめて相談したい方へ
EC Retail Adsでは、Shopifyの在庫戦略に合わせたアプリ選定・テーマカスタマイズ・広告運用までをまとめてサポートします。予約販売を売上機会の最大化にどうつなげるか、設計段階からご相談いただけます。
この記事でわかること
- PreOrder Globo | Back in Stockの機能概要
- 導入がおすすめのケースと注意点
- 料金プランの詳細
- セットアップの具体的な手順
- 他の予約販売・再入荷通知アプリとの違い
PreOrder Globo | Back in Stockとは
PreOrder Globo | Back in Stockは、在庫状況に応じてボタンの表示を切り替えられる予約販売アプリです。世界中の多くのShopifyストアで導入されている実績があり、多言語対応が必要な事業者にとっては特に有力な選択肢の一つとなっています。在庫がある商品には通常の「カートに入れる」ボタンを、在庫切れの商品には「予約する」または「入荷したら通知する」ボタンを自動で出し分けることができます。この自動切り替えにより、担当者が在庫状況を見ながら手動でボタン表示を変更する手間がなくなり、欠品発生時の対応漏れも防げます。予約販売と再入荷通知という、本来別々のニーズに対応する機能を一つのアプリで完結できるのが最大の特徴です。
こんな小売ECにおすすめ
PreOrder Globo | Back in Stockは、特に以下のような条件に当てはまる店舗で導入効果を発揮しやすい傾向があります。
- 海外展開や越境ECを視野に入れており、多言語対応のアプリを求めている店舗
- 予約販売と再入荷通知の両方を、別々のアプリで管理する手間を省きたい店舗
- 無料プランからスモールスタートし、成長に応じて有料プランへ移行したい店舗
導入時の注意点
便利な一方で、導入前に押さえておくべき制約もあります。管理画面が日本語に対応していないため、英語表記に抵抗がある担当者にとっては学習コストが発生します。また、一度に登録できる商品数がプランによって上限(無料プランでは10件など)が設けられており、商品点数の多い店舗では、対象商品を絞るか上位プランを選ぶ必要があります。さらに、商品バリエーション(サイズ・カラーなど)が多い商材では、設定項目が複雑になりやすいため、事前に自社の商品構成で問題なく運用できるか確認しておくことをおすすめします。
| プラン | 月額 | 予約注文数の上限 |
|---|---|---|
| FREE | 無料 | 10件 |
| BASIC | $6.70 | 25件 |
| PREMIUM | $9.90 | 50件 |
| PRO | $19.90 | 500件 |
在庫切れ・予約販売の機会損失を防ぎたい方へ
EC Retail Adsでは、在庫切れによる機会損失の分析から、予約販売・再入荷通知の設計、メール・LINEでのフォローアップ施策までを一貫して支援します。単発のアプリ導入で終わらせず、CRM施策と連動させることで再入荷通知からの購入率をさらに高めることができます。
セットアップ方法
PreOrder Globo | Back in Stockの基本的なセットアップは、大きく2つのステップで完了します。
ステップ1:埋め込みアプリの有効化
Shopify管理画面の「オンラインストア」からテーマ設定を開き、埋め込みアプリ(App embeds)の項目でPreOrder Globo | Back in Stockを有効化します。ここで有効化しないと、ストアフロント上にボタンが表示されないため、設定後は必ずプレビューで表示を確認します。
ステップ2:対象商品への予約販売設定
アプリのメニューから「Pre-Order」を選択し、予約販売または再入荷通知の対象としたい商品を追加します。商品ごとに、ボタンの文言、入荷予定日の表示有無、バリエーションごとの個別設定などをカスタマイズできます。まずは対象商品を絞って小規模にテストし、顧客の反応を見ながら対象範囲を広げていく進め方が安全です。
予約商品を注文した後の流れ
顧客がPreOrder Globo | Back in Stockで予約注文を行うと、通常の注文と同様にShopifyの注文管理画面に反映されます。予約注文であることが分かるようにタグやメモが自動付与される設定が可能なため、在庫入荷後の出荷作業や、入荷が遅れた場合の顧客対応を、通常注文と区別して管理しやすくなります。入荷スケジュールが変動しやすい商材の場合は、事前に顧客へ送るフォローメールのテンプレートも用意しておくと、問い合わせ対応の負荷を抑えられます。
他の予約販売・再入荷通知アプリとの違い
Shopifyには、予約販売・再入荷通知の領域に複数のアプリが存在します。同じ「予約販売」というカテゴリでも、アプリごとに強みが異なるため、目的に応じた選び分けが重要です。たとえば、再入荷通知とメール・SMSマーケティングの連携を重視するなら「Notify! Back in Stock | PreOrder」、予約販売による需要の先取りに特化した機能を重視するなら「Appikon Pre-Order」も選択肢になります。「Notify! Back in Stock | PreOrder」については、こちらの記事で詳しく解説しています。また、「Appikon Pre-Order」についてはこちらの記事で解説しています。PreOrder Globo | Back in Stockは、多言語対応と無料プランからのスモールスタートのしやすさが相対的な強みと言えます。
よくある質問
Q. 日本語対応していない点は運用上どの程度問題になりますか?
A. 管理画面の項目自体は英語ですが、設定項目は比較的少なく、一度セットアップ手順を理解すれば運用自体に大きな支障が出るケースは多くありません。ただし、複数人で運用する場合は、社内向けに日本語の操作マニュアルを整備しておくと安心です。
Q. 無料プランでどこまで運用できますか?
A. 無料プランでは予約注文数の上限が10件までとなっているため、まずは主力商品や新商品の予約販売など、対象を絞って試験導入するのに向いています。反応が良ければ、有料プランへの移行を検討する流れが現実的です。月あたりの予約注文数が安定して上限に近づいてきたら、プラン変更のタイミングと捉えるとよいでしょう。
Q. 予約販売と再入荷通知はどちらも同時に使えますか?
A. はい、商品ごとに予約販売として設定するか、再入荷通知として設定するかを選べるため、同じアプリ内で両方の運用を併用できます。
Q. バリエーションが多い商品でも問題なく設定できますか?
A. バリエーションごとに個別設定は可能ですが、サイズ・カラー展開が非常に多い商品では設定項目が増え、運用の手間が大きくなる傾向があります。バリエーション数が多い商材が中心の店舗では、事前に無料プランでテスト運用し、運用負荷を確認してから本格導入することをおすすめします。
Q. 越境ECでの利用にはどの程度向いていますか?
A. 多言語対応を強みとするアプリのため、海外顧客向けのストアや、今後越境ECを検討している事業者との相性は良好です。ただし、通貨や配送方法の設定は別途Shopify本体や他アプリでの対応が必要になるため、越境EC全体の設計の一部として位置づけることをおすすめします。
Q. 予約商品のキャンセル・変更にはどう対応すればよいですか?
A. 通常注文と同様にShopify管理画面から個別に対応できますが、入荷遅延が発生しやすい商材では、あらかじめキャンセルポリシーを明文化し、商品ページや注文確認メールに明記しておくことで、問い合わせ対応の負荷を軽減できます。特に入荷時期が数週間単位で変動しやすい海外製造の商品では、当初の予定より遅れる可能性があることをあらかじめ伝えておくことで、入荷遅延時のクレームや問い合わせを大きく減らすことができます。
Q. 既に他の予約販売アプリを使っている場合、乗り換えるべきですか?
A. 既存アプリで運用上の問題が出ていないなら、無理に乗り換える必要はありません。乗り換えを検討すべきは、多言語対応や再入荷通知との一元管理など、既存アプリでは実現できない要件が明確にある場合です。乗り換えにはデータ移行や顧客への告知コストも発生するため、費用対効果を見極めることが重要です。
アプリ選定から運用設計までまとめて相談したい方へ
EC Retail Adsでは、複数の予約販売・再入荷通知アプリの中から自社の商品構成に合ったものを選定し、テーマへの組み込み、CRM施策との連携までを一貫して支援します。まずは現状の在庫課題の整理からご相談ください。
業態別に見る、予約販売・再入荷通知の活用ポイント
予約販売・再入荷通知の効果は、商材の入荷サイクルや需要変動の大きさによって変わります。業態別の活用ポイントを整理します。
アパレル・シューズ
サイズ・カラー展開が多く欠品が発生しやすい業態です。人気サイズだけを再入荷通知の対象にするなど、対象を絞った運用が現実的です。
コスメ・サプリメント(リピート消費財)
定期的に消費される商材のため、再入荷通知からの再購入率が比較的高くなりやすい業態です。再入荷通知に加えて定期購入への誘導もあわせて設計すると、LTV向上につながります。
数量限定・受注生産の雑貨・食品
生産数が限られる商品では、予約販売機能を使って需要を先取りし、過剰在庫のリスクを抑えながら販売計画を立てやすくなります。
導入前後のチェックリスト
導入前に確認すること
- 対象にしたい商品数が、検討中のプランの上限内に収まるか
- 商品バリエーションの数が多い場合、設定の手間が運用体制に見合うか
- 予約商品・通知登録の顧客データをどのように活用するか(メール配信との連携など)を決めているか
- 入荷遅延が発生した場合の顧客対応フローを用意しているか
導入後に確認すること
- 予約注文数・通知登録者数が想定通り増えているか
- 再入荷通知からの実際の購入率(転換率)はどの程度か
- 問い合わせ件数が増えていないか、増えている場合はどんな内容が多いか
- プランの上限に近づいていないか、上位プランへの移行タイミングを検討する必要がないか
小売EC担当者が陥りがちな失敗例と対策
失敗例1:全商品に予約販売を設定してしまう
在庫切れのたびに機械的に予約販売を有効化すると、「常に品薄な店」という印象を与えてしまうことがあります。本当に需要が見込める商品に絞って運用することが重要です。
失敗例2:入荷時期の見込みを伝えないまま予約を受け付ける
入荷予定日を明示しないまま予約を受け付けると、顧客からの問い合わせが増え、キャンセル依頼にもつながりやすくなります。目安の時期だけでも表示し、変動する可能性がある旨を明記しておくことをおすすめします。
失敗例3:再入荷通知の登録者に対して何もフォローしない
再入荷通知は登録してもらうだけでは意味がなく、実際に入荷した際に確実に通知が届き、スムーズに購入導線へ進める設計になっているかを定期的に確認する必要があります。通知メールの文面や送信タイミングも、開封率・クリック率を見ながら改善していくことをおすすめします。
他ツールとの組み合わせ方
PreOrder Globo | Back in Stockは単体でも機能しますが、他の施策と組み合わせることで、予約・再入荷の需要をより確実に売上へつなげられます。
メール・LINE配信ツールとの連携
再入荷通知の登録者リストを、メール配信ツールやLINE公式アカウントと連携させることで、入荷後だけでなく、関連商品の案内やセール情報の配信にも活用できます。単発の通知で終わらせず、継続的な関係構築の起点として活用する視点が重要です。
広告運用との連携
人気商品が欠品している間は、その商品をターゲットにした広告を一時停止する、あるいは予約販売ページへ直接遷移させるといった調整を行うことで、広告費の無駄打ちを防げます。在庫状況と広告配信を連動させる運用フローをあらかじめ決めておくと安心です。
レビュー機能との連携
予約商品にレビューがまだない場合、購入をためらう顧客も少なくありません。類似商品のレビューや、開発ストーリーなどのコンテンツを商品ページに補足することで、予約への心理的ハードルを下げられます。
料金プラン選定の考え方
PreOrder Globo | Back in Stockのプラン選定では、単純に商品登録数の上限だけでなく、繁忙期とそれ以外での需要変動も加味することが重要です。たとえば、通常期は無料プランで十分でも、新商品ローンチやセール時期には対象商品が急増し、上限を超えてしまうケースがあります。年間を通じた予約販売の頻度を洗い出した上で、余裕を持ったプランを選ぶか、繁忙期だけ上位プランに切り替える運用にするかを検討することをおすすめします。
社内での運用体制づくり
予約販売・再入荷通知の運用は、商品担当者・カスタマーサポート担当者・マーケティング担当者が連携して初めてうまく機能します。商品担当者が入荷予定を把握し、カスタマーサポートが問い合わせに一貫した回答をし、マーケティング担当者が通知登録者へのフォローアップ施策を設計する、という役割分担を明確にしておくことをおすすめします。特に入荷スケジュールが変動しやすい商材では、商品担当者からカスタマーサポートへの情報共有が遅れると、顧客対応にばらつきが出てしまうため、社内向けの共有シートやチャットツールでのアップデート運用を整備しておくと安心です。
導入までの進め方(目安スケジュール)
初めて予約販売・再入荷通知の仕組みを導入する場合、以下のような進め方でリスクを抑えながら検証できます。
- 1週目:無料プランでアプリを導入し、埋め込みアプリを有効化。まずは1〜2商品でテスト設定を行う
- 2週目:ボタンの表示・文言・入荷予定日表示などをテストし、ストアフロントでの見え方を確認
- 3週目:問い合わせ対応フローやキャンセルポリシーを整備し、対象商品を段階的に拡大
- 4週目以降:予約注文数・通知登録数・転換率を計測し、必要に応じて上位プランへの移行を検討
最初から全商品に一気に導入するのではなく、需要の大きい主力商品から段階的に対象を広げていくことで、運用負荷を抑えながら効果を確認できます。
予約販売・再入荷通知の効果を測る指標
導入効果を継続的に把握するために、以下の指標を定点観測することをおすすめします。
- 予約注文数・通知登録数:施策自体の需要をそのまま示す基本指標
- 通知経由の転換率:再入荷通知を受け取った顧客のうち、実際に購入した割合
- 予約商品のキャンセル率:入荷遅延や説明不足がないかを見極める指標
- 予約販売による機会損失の回避額:欠品時に予約を受け付けなかった場合との比較で試算する
まとめ:多言語対応と無料プランの手軽さが強み
PreOrder Globo | Back in Stockは、予約販売と再入荷通知を1つのアプリで管理でき、多言語対応や無料プランからのスモールスタートのしやすさが強みのアプリです。一方で日本語非対応や商品登録数の制限といった注意点もあるため、自社の商品構成や運用体制と照らし合わせた上で、他の予約販売アプリとも比較しながら導入を検討することをおすすめします。まずは無料プランで小さく試し、自社の商品構成や運用体制との相性を確認したうえで、必要に応じて有料プランへの移行や他アプリとの比較検討を進めていくことが、失敗の少ない導入の進め方といえます。


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