Shopifyでピッキングリストを作成する方法完全ガイド|棚番設定から出荷作業効率化まで徹底解説【2026年最新】

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「注文が増えてきたのは嬉しいけれど、出荷作業のたびにスタッフが商品棚を右往左往していて、ピッキングミスや発送遅延が頻発している……」「Shopifyの標準機能だけで、ちゃんとしたピッキングリストって作れるの?」実店舗を運営しながらShopifyでEC展開を始めた事業者の方や、EC専任スタッフを置けない小規模チームの方から、こうした相談を数多くいただきます。

結論から言うと、Shopifyには追加費用ゼロで使える公式アプリ「Order Printer」があり、これを使えば注文明細をベースにしたピッキングリストを誰でも簡単に作成できます。さらに在庫データに「棚番(Bin name)」を設定してテンプレートをカスタマイズすれば、ピッキングリストに商品の保管場所まで印字され、出荷作業のスピードと正確性を大きく改善できます。ただし、無料機能ゆえの限界もあり、注文件数が増えてくると有料アプリへの移行を検討すべきタイミングも訪れます。

この記事でわかること

  • ピッキングリストが出荷作業の効率と正確性にどう影響するか
  • Shopify公式アプリ「Order Printer」を使ったピッキングリストの作成手順(2パターン)
  • 棚番(Bin name)を設定してピッキングリストに反映させる3ステップの具体的な操作方法
  • ピッキングリストのテンプレートをカスタマイズする方法
  • Order Printer標準機能の限界と、拡張アプリを比較検討すべきタイミング
  • 棚番設計・ゾーニングの実務Tips(ABC分析、命名規則など)
  • ピッキングリスト運用でよくある失敗と対策
  • どんな事業者に向いているか/向いていないか
  • 導入・運用にかかる費用感
  • よくある質問(FAQ)
  1. ピッキングリストとは?出荷作業における役割
  2. ピッキングリストが未整備なままだと起きる実務上の課題
  3. Shopify標準機能でピッキングリストを作成する2つの方法
    1. Shopify Order Printerとは
    2. 方法1:注文管理からピッキングリストを作成する
    3. 方法2:アプリの管理画面からピッキングリストを作成する
  4. 棚番(Bin name)を設定してピッキングリストに反映させる3ステップ
    1. ステップ1:在庫データにBin nameを設定する
    2. ステップ2:ピッキングリストのテンプレートでBin nameを表示設定する
    3. ステップ3:動作確認をする
  5. ピッキングリストをカスタマイズする方法
  6. Order Printer標準機能の限界と拡張アプリを検討すべきタイミング
  7. メリット・デメリット
    1. Order Printerでピッキングリストを運用するメリット
    2. デメリット・注意点
  8. 棚番設計の実務Tips(小売事業者向け)
  9. ピッキングリスト運用でよくある失敗と対策
  10. こんな事業者におすすめ/向いていないケース
    1. Order Printerでのピッキングリスト運用がおすすめの事業者
    2. 向いていない・別の手段を検討すべきケース
  11. 導入・運用にかかる費用感
  12. よくある質問(FAQ)
    1. Order Printerは本当に無料で使えますか?追加費用は発生しませんか?
    2. 棚番(Bin name)は必ず設定しないといけませんか?
    3. バリエーション(色・サイズ違い)が多い商品でも棚番設定はできますか?
    4. 複数の倉庫・複数の店舗に在庫が分散している場合はどうすればよいですか?
    5. ピッキングリストと納品書・請求書は同時に印刷できますか?
    6. テンプレートを編集して失敗した場合、元に戻せますか?
  13. まとめ

ピッキングリストとは?出荷作業における役割

ピッキングリストとは、注文が入った商品を倉庫や店舗のバックヤードから集める(ピッキングする)際に使用する、いわば「出荷作業の指示書」です。単なる商品名と数量の一覧ではなく、出荷作業を正確かつスムーズに進めるための実用的な業務ツールとして機能します。EC事業を始めたばかりの頃は注文数が少なく、スタッフの記憶やなんとなくの勘でも対応できてしまいますが、月間注文数が数十件、数百件と増えてくると、ピッキングリストなしでの出荷作業は現実的に立ち行かなくなります。

特に実店舗を運営しながらECも並行して行っている小売事業者の場合、店頭在庫とEC在庫が同じ棚に混在しているケースが多く、「どの商品が」「どの棚の」「どの位置にあるか」が可視化されていないと、店頭スタッフが接客の合間を縫って出荷作業を行う際に大きな時間ロスが発生します。ピッキングリストは、この「探す時間」を「取るだけの時間」に変える役割を担っています。

ピッキングリストが未整備なままだと起きる実務上の課題

実際に小売事業者の現場でよく聞かれる課題を整理すると、以下のようなものが挙げられます。

  • 誤出荷の増加:似た商品(色違い・サイズ違い)を取り違えて発送してしまい、返品・再送のコストと信頼低下を招く
  • 出荷リードタイムの長期化:スタッフが毎回商品を探し回ることで、当日出荷の締め切りに間に合わなくなる
  • 属人化:ベテランスタッフしか商品の保管場所を把握しておらず、新人が対応できない・急な欠勤で出荷が止まる
  • 繁忙期のパンク:セールやキャンペーンで注文が急増した際、出荷体制が追いつかず対応が破綻する
  • 在庫と実棚のズレ:ピッキング時に商品が見つからず、システム上の在庫数と実際の在庫数が乖離していく

これらはすべて、「出荷指示の可視化(ピッキングリスト)」と「保管場所の可視化(棚番)」を整備することで、大きく改善できる課題です。

Shopify標準機能でピッキングリストを作成する2つの方法

Shopify Order Printerとは

Order Printerは、Shopifyが公式に提供している完全無料のアプリです。追加のサブスクリプション費用は一切かからず、Shopifyの管理画面からインストールするだけですぐに利用を開始できます。注文書、納品書、請求書、そしてピッキングリストなど、複数の帳票テンプレートを注文データから自動生成できるのが特徴です。テンプレートはLiquid(Shopifyのテンプレート言語)で記述されており、ある程度のカスタマイズも可能です。

Order Printerでピッキングリストを作成する方法は、大きく分けて「注文管理画面から直接作成する方法」と「アプリの管理画面から作成する方法」の2パターンがあります。用途に応じて使い分けると効率的です。

方法1:注文管理からピッキングリストを作成する

日々の出荷作業の中で、対象の注文を選びながらその場でピッキングリストを出力したい場合はこちらの方法が便利です。

  • Shopify管理画面の「注文管理」にアクセスする
  • ピッキングリストを作成したい注文にチェックを入れる(複数選択も可能)
  • 画面上部の「アクション」から「印刷 > Order Printerで印刷」をクリックする
  • 出力形式の選択画面で「ピッキングリスト」にチェックを入れる
  • 「印刷を続ける」をクリックする
  • ブラウザの印刷機能でそのまま紙に出力するか、PDFとして保存する

実務Tip:複数注文をまとめて選択すると、商品ごとに数量が合算されたピッキングリストを出力できる場合があります。同じ商品を複数の注文からまとめてピッキングする「バッチピッキング」を行いたい場合に有効な使い方です。ただし合算表示の可否はテンプレート設定に依存するため、事前に自社のテンプレートで挙動を確認しておくことをおすすめします。

方法2:アプリの管理画面からピッキングリストを作成する

一定期間分の注文をまとめて出力したい場合や、テンプレートの管理と合わせて操作したい場合はこちらが便利です。

  • Shopify管理画面の「アプリ」から「Order Printer」を開く
  • 対象期間・対象ステータスの注文一覧から、ピッキングリストを作成したい注文にチェックを入れる
  • 「書類を印刷する」をクリックする
  • 出力形式の選択画面で「ピッキングリスト」にチェックを入れる
  • 再度「書類を印刷する」をクリックする
  • 印刷またはPDFとして保存する

どちらの方法も操作自体は数クリックで完了しますが、注文件数が多い日には「対象注文を都度チェックする」作業自体が地味な負担になります。フィルタ機能(未出荷のみ、支払い済みのみ等)を活用して抽出条件を工夫すると、選択の手間を減らせます。

棚番(Bin name)を設定してピッキングリストに反映させる3ステップ

ピッキングリストの真価は、「棚番」を表示させて初めて発揮されると言っても過言ではありません。棚番とは、商品棚の一つひとつに付けられた「住所」のようなものです。ピッキングリストに棚番が印字されていれば、スタッフは商品名を見て記憶を頼りに探し回るのではなく、住所を頼りに一直線で商品にたどり着けます。Shopifyでは在庫データの「Bin name(ビン名)」という項目を使って、この棚番情報を管理できます。

ステップ1:在庫データにBin nameを設定する

  • Shopify管理画面の「商品管理 > 在庫」から在庫データをCSV形式でエクスポートする
  • エクスポートしたCSVをExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ツールで開く
  • 「Bin name」というカラムを見つけ、各商品(バリエーション単位)に棚番を入力していく
  • 入力が完了したらCSVとして再エクスポート(保存)する
  • Shopify管理画面の在庫ページから、編集したCSVをインポートする

実務Tip:商品点数が数百SKUを超える場合、この工程を手作業で行うのは非常に骨が折れます。棚番の命名規則を先に設計してから一括入力する、あるいはSKU命名規則と棚番を連動させておくことで、後々の管理が格段に楽になります(詳しくは後述の「棚番設計の実務Tips」で解説します)。

ステップ2:ピッキングリストのテンプレートでBin nameを表示設定する

  • Order Printerのアプリ画面から「テンプレート」を開く
  • 編集対象として「ピッキングリスト」のテンプレートを選択する
  • 列(カラム)の表示設定セクションで「ビン名(Bin name)」の項目にチェックを入れる
  • 必要に応じて表示順(商品名の隣に配置するなど)を調整する
  • 設定を保存する

ステップ3:動作確認をする

設定が完了したら、実際にテスト注文または既存の注文を選んでピッキングリストを出力し、棚番が正しく表示されているかを確認します。この段階で以下の点をチェックしておくと、本番運用でのトラブルを防げます。

  • すべてのバリエーション(色・サイズ違いなど)に棚番が正しく紐づいているか
  • 棚番の表記ゆれ(全角・半角、大文字・小文字など)がないか
  • 複数の棚に同じ商品を分散保管している場合、意図通りに表示されるか
  • 新商品を追加した際に、棚番の入力を忘れるフローになっていないか(運用ルール化が必要)

ピッキングリストをカスタマイズする方法

Order Printerのテンプレートは、Liquidという記述言語をベースにしたコードで管理されています。管理画面上のチェックボックスで設定できる項目(列の表示・非表示、フォントサイズなど)に加えて、コードを直接編集することで、より細かいレイアウト調整も可能です。ただし、Liquidの知識がないスタッフがコードを触ると表示崩れやエラーの原因になりやすいため、以下のような役割分担がおすすめです。

  • 非エンジニアが行ってよい範囲:チェックボックスでの列の表示・非表示切り替え、既存テンプレートの選択
  • 専門知識がある人・外部パートナーに依頼すべき範囲:レイアウトの大幅な変更、条件分岐(特定カテゴリの商品だけ注意書きを表示するなど)、バーコード表示の追加

よくカスタマイズされる項目としては、「注文日時」「配送方法」「ギフト包装の有無」「備考欄」などをピッキングリストに追加するケースが挙げられます。特にギフト対応やのし対応が多いショップでは、ピッキング担当者が一目で特殊対応の有無を判断できるようにしておくことで、梱包工程でのミスも同時に減らせます。

Order Printer標準機能の限界と拡張アプリを検討すべきタイミング

Order Printerは無料かつ十分実用的な機能を備えていますが、事業の成長フェーズによっては物足りなさを感じる場面も出てきます。代表的な限界は以下の通りです。

  • ピッキングリストの並び順を「棚番順(動線順)」に自動最適化する機能がない(商品追加順や注文順になりがち)
  • バーコードスキャンによるピッキング進捗管理・検品機能がない
  • 複数注文をまとめた際の合算集計や、担当者別の作業割り当て機能が限定的
  • 出荷完了とピッキングリストのステータス連携が手動になりやすい

月間出荷件数がおおよそ数百件を超えてくると、これらの限界がボトルネックとして顕在化しやすくなります。その場合は、より高機能な有料の出荷・在庫管理系アプリへの移行を検討するタイミングと言えるでしょう。以下に、代表的な選択肢を整理した比較表を掲載します。

ツール/方法 月額費用の目安 棚番順ソート バーコード検品 導入のしやすさ 向いている事業規模
Shopify Order Printer(無料) 0円 非対応(手動工夫が必要) 非対応 非常に簡単(即日導入可) 月間出荷〜数百件程度の小規模事業者
Order Printer + 外部帳票カスタム開発 初期費用数万円〜(開発委託時) Liquidカスタマイズ次第で対応可 非対応 やや難(開発知識が必要) 棚番運用が固まってきた中小規模事業者
有料の在庫・出荷管理アプリ(WMS連携型) 数千円〜数万円程度 対応(動線最適化あり) 対応 中程度(初期設定にやや工数) 月間出荷数百〜数千件規模の事業者
外部倉庫(フルフィルメント代行)への委託 従量課金(保管料+出荷手数料) 委託先次第(対応済みが多い) 委託先次第 易しい(自社作業がほぼ不要に) 出荷作業自体を外部化したい事業者

なお、この比較表はあくまで一般的な傾向の目安であり、実際のアプリの機能や料金プランは変更される場合があります。導入前には必ず各アプリの最新の料金ページや機能一覧を確認してください。

メリット・デメリット

Order Printerでピッキングリストを運用するメリット

  • 追加費用が一切かからず、既存のShopify環境だけで完結できる
  • 導入・設定にかかる時間が短く、当日から運用を開始できる
  • 棚番を設定するだけで、出荷作業の属人化を大幅に緩和できる
  • Shopify公式アプリのため、アップデートやセキュリティ面での安心感がある
  • テンプレートのカスタマイズにより、自社の梱包・検品フローに合わせた運用ができる

デメリット・注意点

  • 棚番順への自動並び替えなど、高度な効率化機能は自前で工夫する必要がある
  • 在庫データへの棚番入力は基本的に手動作業となり、SKU数が多いと初期設定の負荷が大きい
  • バーコードスキャンでの検品・誤出荷防止機能はないため、目視確認に依存する部分が残る
  • テンプレートの高度なカスタマイズにはLiquidの知識が必要

棚番設計の実務Tips(小売事業者向け)

棚番は「とりあえず割り振ればいい」というものではなく、設計の質がそのまま出荷作業の効率に直結します。実店舗の在庫スペースを活用してECを運営している事業者ほど、以下のポイントを意識した設計をおすすめします。

  • 命名規則を統一する:「A-01-01(エリア-列-段)」のように、誰が見ても位置を特定できるルールに統一する。担当者ごとに独自ルールで棚番を付けると、後任者が引き継げなくなる
  • ABC分析で動線を最適化する:出荷頻度の高い売れ筋商品(Aランク)は入口や作業台に近い棚に、動きの少ない商品(Cランク)は奥の棚に配置する。これだけでピッキング時の歩行距離を大きく短縮できる
  • 季節商品・入れ替わりの多い商品は流動棚を用意する:固定棚番だけで運用すると、季節商品の入れ替え時に棚番の再設定作業が頻発する。フリースペースを一定確保しておくと柔軟に対応できる
  • 店頭在庫とEC在庫の棚を分離する(可能であれば):同じ棚に混在させると、店頭スタッフとECピッキング担当者が同時にアクセスして在庫がズレる原因になる。スペースの都合で分離が難しい場合は、優先順位のルールを明文化しておく
  • 棚番台帳を別途管理する:Shopify上のBin nameだけでなく、実際の倉庫レイアウト図と棚番の対応表をスプレッドシート等で管理しておくと、新人教育や棚卸し時に役立つ

ピッキングリスト運用でよくある失敗と対策

よくある失敗 主な原因 対策
棚番を設定したのに反映されない CSVインポート時のバリエーション単位でのひも付け漏れ インポート後に必ずテスト印刷で確認する運用をルール化する
新商品だけ棚番が空欄になる 商品登録フローに棚番入力のステップが組み込まれていない 商品登録チェックリストに「Bin name入力」を必須項目として追加する
ピッキングリストの並び順がバラバラで探しづらい Order Printer標準では棚番順ソートに対応していない 棚番の命名規則自体を、テンプレート上での表示順と噛み合うように設計する、または並び替えに対応したアプリへの移行を検討する
繁忙期にピッキング担当者が不足しパンクする 出荷体制が特定の少人数に依存している 棚番運用を整備して誰でも対応できる状態を作った上で、繁忙期のみ応援体制を組めるようにしておく

こんな事業者におすすめ/向いていないケース

Order Printerでのピッキングリスト運用がおすすめの事業者

  • 月間出荷件数が数十〜数百件程度で、コストをかけずにまず改善したい事業者
  • 実店舗の在庫スペースを活用してEC出荷も行っている小規模〜中規模の小売事業者
  • 棚番運用自体がまだ整備されておらず、まずは基本の仕組みを構築したい事業者
  • 専任のEC出荷スタッフを置けず、店舗スタッフが兼務で出荷作業を行っている事業者

向いていない・別の手段を検討すべきケース

  • 月間出荷件数が数千件規模まで拡大しており、バーコード検品や動線最適化が必須になっている事業者
  • 複数拠点・複数倉庫での在庫管理が必要で、より高度なWMS(倉庫管理システム)が求められる事業者
  • 出荷作業そのものをアウトソースし、自社の作業負荷をゼロに近づけたい事業者(フルフィルメント代行の検討が適している)

導入・運用にかかる費用感

Order Printer自体は無料のため、アプリ利用料としてのコストは発生しません。ただし、実際に運用を軌道に乗せるまでには、以下のような「見えにくいコスト」がかかることも念頭に置いておく必要があります。

  • 初期の棚番設計・入力工数:SKU数にもよりますが、数百SKU規模であれば数日〜1週間程度の作業時間を見込んでおくと安心です
  • テンプレートカスタマイズの外注費用:Liquidでの本格的なカスタマイズを外部に依頼する場合、内容に応じて数万円程度の費用が発生することがあります
  • 棚・什器の整備コスト:棚番運用にあわせて棚や区画を整理する場合、什器購入や什器移動の費用・手間が発生する場合があります
  • 将来的な有料アプリ移行コスト:事業拡大に伴い有料アプリへ移行する場合は、月額費用に加えて初期設定・データ移行の工数も見込んでおく必要があります

よくある質問(FAQ)

Order Printerは本当に無料で使えますか?追加費用は発生しませんか?

Order Printerはアプリ自体の利用料は無料です。ただし、Shopify本体の月額プラン料金は別途必要ですし、大量の帳票印刷を外部の印刷代行サービスと連携させるなど、周辺のオプションを利用する場合は別途費用が発生することがあります。基本的なピッキングリスト・請求書・納品書の作成機能自体には追加費用はかかりません。

棚番(Bin name)は必ず設定しないといけませんか?

必須ではありません。棚番を設定しなくてもピッキングリストの作成自体は可能です。ただし、商品点数や保管スペースが増えてくると、棚番なしでは出荷作業の効率が大きく低下するため、早い段階での設定をおすすめします。特に複数人でピッキング作業を分担している場合は、棚番の有無が作業スピードに直結します。

バリエーション(色・サイズ違い)が多い商品でも棚番設定はできますか?

可能です。Bin nameはバリエーション単位(在庫アイテム単位)で設定できるため、同じ商品でも色やサイズごとに異なる棚番を割り当てることができます。ただし、バリエーション数が多い商品ほどCSV入力の手間が増えるため、命名規則をあらかじめ整理してから作業に取り掛かることをおすすめします。

複数の倉庫・複数の店舗に在庫が分散している場合はどうすればよいですか?

Shopifyではロケーション(在庫拠点)ごとに在庫数を管理できるため、棚番もロケーションと組み合わせて設計するのが基本です。ただし、ロケーションをまたいだ出荷ルートの最適化など高度な要件がある場合は、Order Printerの標準機能だけでは対応が難しく、外部の在庫管理システムとの連携を検討する必要があります。

ピッキングリストと納品書・請求書は同時に印刷できますか?

Order Printerでは、出力形式の選択画面で複数の帳票(ピッキングリスト、納品書、請求書など)に同時にチェックを入れて、まとめて印刷・PDF出力することが可能です。出荷作業と同梱書類の準備を同時に進めたい場合に活用できます。

テンプレートを編集して失敗した場合、元に戻せますか?

Order Printerでは標準テンプレートを複製してカスタマイズするのが一般的な使い方のため、複製元の標準テンプレートを残しておけば、編集に失敗しても標準テンプレートに戻すことができます。本番運用前には、必ず複製したテンプレート上で編集を行うようにしましょう。

まとめ

Shopifyのピッキングリストは、公式無料アプリ「Order Printer」を使うことで誰でも簡単に作成でき、棚番(Bin name)を組み合わせることで出荷作業の効率と正確性を大きく向上させることができます。特に実店舗と兼務でEC出荷を行っている小売事業者にとっては、コストをかけずに始められる最初の一歩として非常に有効な手段です。一方で、出荷件数が拡大してくると、棚番順の自動ソートやバーコード検品など、標準機能だけではカバーしきれない領域も出てきます。

実際にどの施策が自社に最適なのかは、商材特性や在庫規模、店舗とECの体制バランスまで踏まえて総合的に判断する必要があり、自己判断だけでは見誤ってしまうことも少なくありません。迷った際は、EC構築と運用体制の両面を見渡せる専門家に一度相談し、客観的な視点で自社に合った出荷体制の進め方を整理してもらうことをおすすめします。

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